葬儀・お葬式の新しいカタチ 心に響く五光の葬儀

届いたお酒

若い頃より農作業に精を出し、額に汗して、家族を支え、冬は冬とて出稼ぎに京都伏見で杜氏として働いていたという方の葬送のお手伝いをさせていただいた。

喪主様にお聞きした、様々な苦労話、思い出話に故人様を偲ばせていただきましたが、その中に、杜氏として自身の携わった酒蔵の「月の桂」を好んで飲んでおられたというお話が印象的でした。こちらでは中々手に入らない銘柄でしたので、その時はそのまま聞き流していましたが、何とかならないかな、という意識もありました。

事務所に戻ってその話をすると、何と、社員の一人が個人的所用で京都にいるとのこと。早速連絡を取り、その旨を伝えると、快諾し購入して戻るとの返事。葬儀当日の朝には祭壇にそのお酒がお供えされていた。喪主様をはじめ家族の皆様に、驚きとともに「すごい」とお喜びいただき、開式までのしばしの間、話題に花を添える事が出来ました。

月の桂

ご出棺、いよいよお別れの時、用意した容器へ小分けして柩の中へ収めていただきました。斎場から戻られ、ホールにて昼食。半分残しておいたお酒を親戚の皆様にも振る舞われ、故人を偲んでいただき、収骨までの間、故人の思い出話に和やかな時が過ぎて行きました。

喪主様を始め、皆様に「このホールを選んで本当に良かった」と感謝のお言葉をいただき、こうした縁を結んでいただいた、微笑みを浮かべる故人の遺影写真に改めて手を合わせてお礼を申し上げました。

京都でしか手に入らないお酒、その時たまたま、社員が京都にいたという偶然。またもや、目に見えない何かのお計らいがあったとしか思えない出来事でした。

2014.07.25 11:40